日本環境法律家連盟(JELF)関西支部では、環境事件の解決に向けた取り組みを紹介する機会を通じ、多くの皆様と環境問題について考える場を提供しています。
今回は、「尼崎公害訴訟」弁護団の羽柴修弁護士をお招きして、大気汚染に苦しむ国道43号線沿線住民と弁護団の闘いの軌跡について、お話しをうかがいます。
我が国で最も有名な環境裁判のひとつであるこの訴訟は、1988年の提訴以来、紆余曲折を経て、2013年3月基本合意に至りました。およそ4半世紀にわたり続いた解決への取り組みは、今後我が国に生起する深刻な環境問題の解決に向け、多くの示唆に富むものと思われます。
法律家だけではなく、さまざまな社会的課題に取り組む皆様にも広くご参加をいただき、意見交換を行う機会も設けたいと考えております。
なお、準備の都合上お手数ですが、ご参加の方は、メール又はFAXにて、事前にご一報いただければ幸いです。
◆主 催:日本環境法律家連盟(JELF)関西支部
◆対 象:どなたでもご参加いただけます
◆日 時:2014年9月26日(金) 18時30分~20時30分
◆場 所:あすてっぷKOBE(神戸市男女共同参画センター) セミナー室3
(神戸市中央区橘通3-4-3)
http://www.city.kobe.lg.jp/life/community/cooperation/asuteppu/institution.html
◆テーマ:尼崎公害訴訟解決への取り組み
◆講 師:羽柴 修 弁護士(尼崎公害訴訟弁護団・兵庫県弁護士会)
◆参加費:無料
◆申し込み:
e-mail ; jelf-osaka@green-justice.com または FAX; 06-6268-5071にて、
氏名・連絡先・所属団体(学校名)を明記のうえ、JELF関西支部事務局(担当;眞下)までお申し込みください。
※「尼崎公害訴訟」とは、1988年12月、喘息などの呼吸器疾患に苦しむ国道43号線沿線の住民が原因企業と国・道路公団を相手に損害賠償及び道路使用の差し止めを求めた訴訟です。2000年1月、道路の差し止めをも認めた完全勝訴判決を得ましたが、国と道路公団は控訴し、2000年12月和解が成立しました。その後、国交省は排ガス規制等につき不誠実な対応をとりつづけ、2002年の公害等調整委員会のあっせんを経て協議が続けられ、2013年3月、ようやく基本合意に至りました。